
JALが国内線運賃制度を大幅変更したのは2023年4月、もう2年以上がたちました。
この2年JALを利用してきて思うのは、航空券を少しでも安く買おうとするとかなり労力がかかるということ。
現在の運賃制度の基本情報を整理した上で、私が少しでも航空券を安く購入するために取っている手段を紹介しようと思います。
今後の航空券購入に役立てていただけたら嬉しいです。
さらに、記事の最後に羽田発着の主要路線の航空券価格に関してここ2年の間で私が見かけた最安価格実績も整理して載せておこうかと思います。
妻からは「情報だすな!」と反対されましたが😅
1.JALの運賃制度
まずは、現行のJALの国内線運賃制度に関する基本的な情報を簡単に整理しておこうと思います。
航空券を安く買う工夫を実践するためには、基本的な制度を把握してくことは必須ですので。
運賃種別
JALの運賃種別には多くの種類がありますが、一般の人にとって一番基本となる運賃種別は4つだと考えています。
それを下の表に整理しておきます。

細かく言えば、他にも乗継運賃や株主優待等の多くの種別・割引制度があります。
ただ、とりあえずは上表の4種について把握しておけば基本的には問題無しで、必要に応じて他運賃も調査すれば良いと思います。
JALの運賃種別説明ページへのリンクを下に貼っておきます。
一番基本となる運賃種別は4つとして上表に纏めましたが、正確には基本3つ+特別1つというのが正。
往復セイバーは往復で航空券を購入すれば5%割引になるというものです。
つまり、購入時点のフレックス・セイバー・スペシャルセイバーの中の最安値の航空券価格からさらに5%割引されるということ。
結果、上表のように往復セイバーが最安ということになります。
なお、本当の最安値となる種別はプロモーションとなります。
これはJALが時々実施するキャンペーンで販売されている航空券のこと。
これを買うのが一番お得なのは間違い無しです。
ただ、プロモーションには以下のような問題があるんですよね。
・キャンペーンがいつ行われるかは不明、かつ
販売される航空券はキャンペーンから1~2ヶ月と
直近の便が基本。
・対象外の路線・便がかなり多い
・販売数が少なく、人気路線はすぐに売り切れる
・販売開始の際はWeb入室は抽選制になっているため、
すぐに入室・購入出来るとは限らない
・販売数が少なく、人気路線はすぐに売り切れる
・加算されるFOP(Fly ONポイント)が通常より低いため
FOP修行には全く適さない。
(ただし回数修行であれば最適な運賃種別)
つまり、希望する日程・路線の航空券が買える可能性はかなり低くなります。
計画的な旅行・修行のための航空券としてはあまり適さないんですよね。
そのため、今回の記事ではプロモーションは対象外としています。
価格変動
現在のJALの運賃制度は、以前のように早期に購入するほど安いという単純なものではありません。
便毎の予測残席数に応じて運賃額が変動するようになっていますので、運賃は予約タイミングによって異なってきます。
この「予測残席数」というのが曲者。
予約しようとした日時における便・搭乗クラスごとの最終的な込み具合を予測した数値となります。
その時点で実際に予約されている席数は関係無し。
かつ、JALがどのような基準でこの予測残席数を算出しているのかは不明です。
この予測残席数で価格が決まりますので、ある時点で急に価格が上がったり下がったりと変動することになり、いつ航空券が最安となるのか分からず購入すべきタイミングに迷ってしまうのです。

よって、航空券を少しでも安く買おうとするならそれなりに労力をかけて工夫する必要があります。
なんとも厄介なことです・・・
2.私の航空券購入法
JGCプレミアのステイタスをキープするために毎年FOP修行をしている私。
当然、航空券は少しでも安く済ませるように尽力しています。
その私の航空券購入の方法を参考で纏めておきます。
なお、下記のような人はここで纏めている面倒な手間をかける必要はなく、適当に価格をチェックして安くなった時点で予約・購入すればOKです。
今回の記事は無視してよいかと😅
①価格なんてどうでも良く高額でも問題無し。
②フライト日程にこだわり無し。
もし気が付いたら価格が上がっていたという場合は
日程を変更して対応する。
月単位で予定変更になってもOK。
③座席にこだわりがなくどこでも良い。
予約・購入時に開いている席を適当に取る。
(複数人でのフライトの場合)席がバラバラでもOK。
日程計画

まずは1年間のフライト計画を立てます。
航空券の予約・販売は、搭乗日の360日前午前0:00からとなります。
ただし、JGCプレミア以上のステイタス所持者には先行予約サービスがあり、搭乗日の361日前の午後10時から予約・購入可能となりますので、私の場合はこちらが適用されます。
このタイミングまでにフライト計画を立てておく必要がありますので、常に1年以上前にフライト計画は立てておくようにしています。
つまり、年末までには翌々年のフライト計画を立て終えておくわけです。
当然ですが、日程はあくまで計画なので臨機応変に変更していきます。
また、予定変更や欠航等でフライト出来なくなるケースも想定してフライト数を多めに計画しておくようにしています。
予約実施

1年以上前にフライト計画をたてておき、それにのっとって予約・販売開始と同時に予約を実施していきます。
その際は、可能な限り予約・販売開始から最短で実施するようにしています。
本来は、そこまで急いで予約する必要はありませんよね。
運賃は分単位・時間単位で変更するわけではありませんから。
私が可能な限り早急に予約する理由は座席指定です。
エコノミー席で予約するのですが、私は体が大きい方なので正直なところエコノミーは狭く感じるため、可能な限り広く楽な席を取りたいところ。
JGCプレミア以上のステイタスを所持していれば予約時にエコノミー最前列の席を選択できますが、そこは足元が広くて楽なんですよね。
当然そこは人気席なので油断するとすぐに取られてしまいますし、かつ私が好きな窓側席は通路側以上に早く取られてしまいます。
そこを確実に確保するために、可能な限り早急に予約するようにしているわけです。
座席位置にこだわりが無いのであれば、そこまで慌てて予約する必要はなく開始日翌日とかにゆっくり予約すればOKです。
なお、この時点ではまだ購入はせずに予約のみです。
最安になったタイミングで購入するのですから当然ですね😊
予約継続作業

JALの航空券を予約する際には購入期限に注意しておく必要があります。
購入期限は搭乗日までの日数によって変わるようになっており、基本下記のルールになっています。

予約が出来たとそのまま放置していると、上の購入期限までに購入しないと自動的にキャンセルされてしまいます。
最安値になるまで購入はしないので、その場合は購入期限までに再度予約し直すことが必須となります。
つまり、購入期限前に一度予約をキャンセルして即予約し直す、という作業が必須となるわけです。
この作業がまた面倒なんです。
私の場合は旅行だけではなくFOP修行も行っていますので、年間のフライト数は少なくとも30回は超えてきます。
つまり、予約便数は日がたつにつれて増えていくのですが、その全ての予約を最安値になるまで再予約を繰り返すわけです。
労力・時間がかかるのなんのって・・・😅
まあ、安く航空券を購入するためですし、私の場合この作業も案外楽しんでやっていますので問題無しです。
ちなみに、たまに購入期限までに再予約が出来ずにキャンセルされた後あらためて予約をすることになった場合でも、そのタイミングで運賃が上がっているということは滅多にありません。
その場合は運が悪かったと諦めるしかないかと。
ただ、私がキープしているような人気座席の場合はそのわずかの間に取られてしまうということが頻繁にあります。
そのため、私はからなず購入期限前に再予約するようにしています。
航空券の購入

こうして予約を継続し、常に運賃のチェックを続けます。
そして、下記タイミングを判断して航空券を購入します。
①最安値に到達
②残席数が減って運賃が上昇
この購入タイミングの判断が難しいところ。
まず①の最安値になったかどうか。
JALは半年毎に国内線運賃を設定し発表しています。
参考で2025年10月26日~2026年3月28日搭乗分の国内線運賃・料金のJAL発表ページへのリンクを貼っておきます。
ただ、現実の運賃がこの設定された最低額になるとは限りません。
現実として今の価格が最低となっているのかどうかの判断が必要です。
そのため、私はここ2年間主だった路線の価格変動を時々確認して最低額を記録しておきました。
その情報、参考としてこの記事の最後に載せておきます。
次に②の残席数減少による運賃上昇。
これも注意が必要。
ある時点で運賃が上昇したが実は残席数はそれほど減っておらず後日再度運賃が下がる。
そういったケースも多々あります。
「予測残席数に応じて運賃額が変動」というシステムの影響であって、この予測残席数がどのように計算されているか分からないため運賃上昇が続くのかもう一度下がるのかの判断が難しいところです。
結局は経験による勘で判断するしかないかと。
こうして今が最安値だと判断した時点で航空券を購入します。
調整作業

こうして予約継続・購入という作業を続けていきます。
そして新年に入ったらあらたにFOP修行が開始となるのですが、実際に搭乗・フライトを始めてもまだその年の航空券を全て購入しているわけではなく再予約・購入作業は継続しています。
その間にも、予定変更や欠航・当日グレードアップ等によってFOP獲得数は予想と実績で誤差が出て来ます。
その実績に合わせ、その年の予約フライトを随時見直しつつ再予約・購入作業を継続していきます。
そして、最後は無事に投資額を可能な限り最小に抑えてその年のFOP修行を終えるということになるわけです。
3.最後に
以上が、私が旅行・FOP修行を実施している中で最安値で航空券を手に入れるために実践している作業となります。
正直こうして纏めてみると、なんというか普通に考えて必要のない無駄な労力かけてるなって自分でも思ってしまいます😅
まあ、私の場合この作業も楽しんでやっているので問題ないんですけどね。
今後FOP修行を実施したい(あるいは現在実施している)が可能な限り投資は安く抑えたい、と言う人の参考になれば嬉しいです。
また、旅行に行こうという人にとって運賃を安く抑えるのにも役立つかと思います。
労力もそれほどかかりませんしね。
旅行の予定を決めたらなるべく早く航空券を予約、購入期限前に運賃動向を確認し最安値になっていないのなら再予約を継続実施、最安値になったと判断した時点で購入。
これをやればOK。
FOP修行者のように多くの便数を予約しているわけではないので、それほど労力はかかりません。
実施しておけば、最安で航空券を手に入れることが出来る可能性が高く出費を抑えることが出来ます。
その分、旅先に予算を回して旅行を充実させることが出来ますよ😊
最後に、約束どおり私がここ2年間にチェックしてきた羽田発着の主要路線の最安値実績を整理した表を載せておきます。
航空運賃は常に変動していますし最近は上昇傾向でもあるので、今後もこの運賃が最安になるとは限りません。
ただ、過去実際にこの価格になったことがあるという本当の実績額ですから、今後最安値判断の参考になるかと思います。
